私の大好きな人形作家&写真家である石塚公昭さんが「Objectglass12」と題する作品集を風濤社より上梓した。
“発表から10年 偏愛する作家12人”ということで、氏が愛好する主として幻想異端系(?)の作家をモチーフに人形を創作し、独自の解釈でシーンを設定し、撮影した作品集である。今回登場する作家は、江戸川乱歩、永井荷風、稲垣足穂、澁澤龍彦、泉鏡花、寺山修二、村上槐多、谷崎潤一郎、中井英夫、夢野久作、三島由紀夫、ジャン・コクトーの12人。
今回、石塚さんのホームページから購入するとサイン本&印本承りますということなので、早速注文をした。さらに作品のカラープリントもプレゼントということで、私のところには、乱歩の「目羅博士」が届いた。感謝。
肝心の「Objectglass12」の中身の話だが、過去雑誌はホームページで見た作品が多いが今回まとめて見るとまた新鮮、その上石塚さんがそれぞれの作家に関して書いている文章も一々共感できる。写真作品としては、稲垣足穂と三島由紀夫が気に入った。文章は中井英夫と夢野久作がよかった。この二人は私も本当に大好きなのだ。
ここに挙げた12人の作家が好きな人は是非、「Objectglass12」をお奨めします。
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