先週末、遂にというか今更というか「乱歩地獄」をDVDで観た。劇場公開は気が付いたら終了して、DVDは発売と同時に購入しながら今まで封も切らずに積んであったが、ようやくプレーヤーにつっこんだ。
「火星の運河」「鏡地獄」「芋虫」「蟲」と、乱歩好きには愛好者の多い初期のエグイ短編をオムニバスで映画化している。どの作品も乱歩ファンは自分だけの映像化を脳みその中で完成させている作品ばかりだから、実際にどんな巨匠が撮ったところで所詮は「俺の乱歩とは違う!」ということになってしまう。俺もDVDを観ながらやっぱりそう思った。なんか個人的な趣味の世界を延々みせられているような感じ。もちろん映像は綺麗だし、浅野くんはかっこいいんだけど、表現方法が綺麗なだけに、お金持ちに見せびらかされているような不機嫌な気持ちになる。
よかったところをいうと「蟲」は、面白かった。浅野の壊れる演技が自然で好感がもてた。そして「芋虫」の須永中尉(芋虫)の妻、時子役の女優がとても綺麗でエロくて気に入った。俺が小説を読んで感じた時子のイメージとはまったく違うんだけどね。
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