今はなき平凡社の総合雑誌『太陽』の1994年6月号は江戸川乱歩特集。メインの特集コンテンツは「怪人乱歩 二十の仮面」と題して、“窃視症 ー 荒俣宏”、“洞窟・迷宮 ー 高橋克彦”、“ユートピア ー 団鬼六”、“”人形愛 ー 谷川渥”、“胎内願望 ー 建石修志”、“暗号 ー 高山宏”、“レンズ嗜好症 ー 赤瀬川原平”などなど、乱歩を象徴するキーワードをテーマに現代の乱歩フリーク達がオマージュを捧げている。“洋館”というテーマで、あの久世光彦も寄稿している。
あと目を引くのが、「東京乱歩地図」と題した乱歩作品の犯罪現場を特集したコーナー。わが『東京下町乱歩帳』と同様の企画もあって読み耽った。
あとあと、この太陽の表紙の拳銃を構えた乱歩の写真はいいなあ。欲しい。
「太陽」の編集は、私が以前勤務していた会社の企画・制作部門が請け負っていた時期がありました。
本号の奥付に、懐かしい会社の名は載っていませんか?
投稿情報: つくねパパ | 2006-09-09 07:03
つくねパパさん、コメント感謝です。
たまたま見ていたこの「特集 江戸川乱歩」にはそれらしい会社はのっていないようですが、今の時代は「太陽」のような雑誌はあっても、「太陽」の一種衒いのない深堀りインテリジェンスがぷんぷん臭う雑誌はないですね。
久しぶりに拾い読みをしていたら、ハマっちゃいました。
では、今後ともよろしくお願いします。
投稿情報: 乱歩帳 | 2006-09-09 14:18