Go! Go! 茶藝502

松下高文のグラス

こちらも昨年、神楽坂の「ラ・ロンダジル」で購入。
ガラス・アーティストの松下高文による花模様のグラス。ガラスの中に水中花が閉じ込められたような幻想的な作品で、サイズはやや大きめなショットグラスほど。

松下さんの作品には、ヨーロッパに古くからあるガラス細工のテクニックである、「ムリー二」とか「ミルフィオリ」と呼ばれる技法が使われている。（他のサイトからの請け売りだが）
この技法は、細かく組み込んだ金太郎飴のような小さなガラスのパーツを、アップリケのようにガラスの内側にサンドイッチして、宙吹きで吹き上げるという、ある意味、一か八か（いやいや一期一会）みたいな手間と時間をかけた作業の賜物というわけ。
そんな工程を思うと１個約8,000円というお値段はまあ納得できる。
この間、通販で買って飲んでみて、あまりの旨さに人に薦めまくっている、『ニッカの竹鶴２１年』というウイスキーをこれでちびちびやると、とても幸せだ。

川島秀明の個展があるらしいぞ

「ＴＯＭＩＯ　ＫＯＹＡＭＡ　ＧＡＬＬＥＲＹ」のホームページを見ていたら、私の大好きなアーティストである川島秀明の個展がスケジュールにはいっていた！
２００８年６月１４日（土）から７月５日（土）という日付のみが書かれていて、他には何も情報はない。とても気になる。誰かこれ以上の情報をもっている方がいらっしゃったら是非とも教えてくださいませ。

ただ心配は最近の川島さんの作品の人気高騰ぶりで、作品はほとんど海外に買われてしまうとか、旧作がオークションにかけられて、びっくりするようなバブリーな価格で落札されているとか、恐ろしい情報が漏れ聞こえてくる。川島秀明はもう私の手の届かない世界に行ってしまったような気もしているのだが‥‥。

でも、欲しいなあ、無理だろうなあ。欲しいなあ、無理だろうなあ。

深田容子の黄粉引きの器

先週の土曜日にまたまた吾妻橋の「土庵（どあん）」へ。本日から深田容子さんという人気作家の作品展がスタートする。11時オープンということで、昼前に行ったがすでに大賑わいで、棚も売り切れで空いているところが目立つ。ギャラリーに一角では、深田さんの器を使ったスープパーティが催されるようで、そちらのお客さんもわいわいと盛り上がっていた。カレースープらしいよい匂いがあたりに立ちこめていた。

入ってすぐの棚にあった、やや小ぶりでいい色の土鍋とスープ椀がなぜかすっと眼に入ってきて、いてもたってもいられなくなって、さっそく抱え込んだ。それだけでも結構なお値段になるし、前回の後藤義国展でも大人買いをやらかしているので、やっとこれだけで我慢してレジへ。だが包装を待つ間に、もうひとつ、お月様のような黄粉引きの深皿を買ってしまった。実に意思が弱い。
これ以上いると、もっと買ってしまうので、退散。

川島秀明さん発見！

最近はメディア露出度がずいぶん高くなっているので、今更「見ぃつけたぁ～」と騒ぐことでもないですが、先週の日曜日に書店でこの本、「Warriors of Art」を発見して、たぶん出てるなと思って帯を確認してみると、やっぱりいました。著者は山口裕美さん。私が昔、シチズン時計の広告の仕事で、今はもうなくなってしまった「渋谷XP」でアートイベントを行った時に、トークショーに出ていただきました。「渋谷XP」をやっていたのは、「P-HOUSE」でしたが、彼らがあの時代のコンテンポラリーアートシーンで果たした役割は大きかったですね。今はどんな感じなのでしょうか？どなたか情報があったら教えてください。

ところで、本の中身ですが、コンテンポラリーアートの代表的な作家を一同に集めたアートブックで、川島さんも「soak」や「drops」などの代表作をはじめ、かなりの点数が紹介されています。ちなみに我が家の「up」も収録されています。川島さんの紹介を山口さんがどのように書いているのかが気になるのですが、残念ながら文章はすべて英文なので、まだ全然読んでいません。これから頑張って読みます。

ちょっと情けないですな。

「ゾ・ル・ベ」の額装が完成

先日我が家に来た小寺崇文の「ゾ・ル・ベ」の額装を神田駿河台の文房堂に依頼。先日完成した。額装は以前にも何回かやってみたが、キャンバス製のタブローを額装するのは今回が初めて。川島作品はすべてアクリルボックスに入って我が家にやって来たので自ら額装する必要はなかった。「ゾ・ル・ベ」は作品のみをいただいたので、なるべく作品の雰囲気を壊さずしかも激しいやつに仕上げようと思って素材を選んだ。
ご覧のように金の木製モールディングそれも内側と外側二重にしてみた。ギリシャ風の円柱の質感に合うようなデザインにしてみた。上がってきたイメージはまずますの華やかさで気に入っている。ちょっとデロリな感じだがなかなかだ。

小寺崇文の「ゾ・ル・ベ」

先日、仕事で色々お世話になっている方から。お祝いにとこの作品をいただいた。小寺崇文の「ゾ・ル・ベ」という。赤い背景の上にギリシャの神殿の柱を思わせる物体に、クチビルが縦に３つ貼り付いている。なるほどクチビルは上から、「ゾ」、「ル」、「べ」といっているように見える。

小寺崇文という作家のことはこの作品を通じて初めて知った。まだ作家としての歴史は浅いようで、その作品はＬＯＡＰＳというアートコミュニティ・サイト（ＳＮＳ）に投稿されている作品によって知ることができる。プロフィールはちょっとしか出ていないので、いまだによくわからない。ＬＯＡＰSに出ている他の作品を見ると、細密画のように手数の多いものから、イスラム風、アニマルデザインなど多彩だ。まるで描きたいものが次から次へと溢れて出て来て、作風が固まる暇がないというような印象だ。

この作家の情報をご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

現代詩文の魅力

右の写真はこの創玄展で見た書です。読んでみると、

楽毅は雑念をふり拂った
最初の一歩を踏みださねば
山頂は近づいてはこない

これは、宮城谷昌光の「楽毅」の一節ではないですか。中国戦国時代の名将楽毅の心意気がそのまま文字に現れています。書道が一気に私に近づいて来たように感じました。
この作品が我が家の茶藝館に是非欲しいなと思いました。本当は自分で書けたら一番幸せなんですけどね。

川島秀明は８月３０日まで

前回、横浜美術館の「アーティスト・イン・ミュージアム横浜2006」に参加しているアーティスト川島秀明さんを紹介してからすでに４０日以上。その間まったく更新しないというのはあまりにも情けない。これはもはやブログではないと反省しています。

で、本日久しぶりに川島関連のブログを探していたら、やっぱりram808jpさんがいらっしゃいました。７月２９日の公開日に横浜美術館にいかれたらしく、写真＆インタビュー付きでアップされています。素晴らしい！川島さんは緑の線で描かれた大作の下絵の前で、これまた緑のＴシャツを着てポーズをとっています。さすがアーティストだなあ。

この写真で紹介されている下絵も、そして前回私が見た２点のそぼ完成品もとても明るくて強い作品。企画展のタイトルが「アイドル！」ということでインスパイアされてということなのでしょうか、今までと違う川島秀明ワールドとの出会いとなることでしょう。

本日は８月２８日でもう最後の公開日も、先週の土曜日で終了しているので、あとは１０月７日の「アイドル！」展のスタートを楽しみにしています。まだ水戸美術館の「ライフ」展（2006.7.22ー10.9）にはいっていません。どなたか行った方は感想をお知らせください。

薔薇とオスカルと川島秀明

本日いやもう昨日、横浜美術館の「アーティスト・イン・ミュージアム 横浜 2006」に出かけていきました。もちろん目的は川島秀明さん。
これは2005年から始動したイベントで、アーティストが横浜美術館に長期滞在しながら作品を制作し、様々な活動を行うLIVE感覚満載のアートプロジェクトです。今回のアーティストは、新井卓(あらいたかし)、藤井雷(ふじいらい)、川島秀明の3人。期間中に何回か、アーティストの制作に間近に触れる事のできるスタジオ公開が行われ、本日が何度目かの川島さんのアトリエ公開日でした。
川島さんは、今秋横浜美術館で開催する企画展「 アイドル！」の出品作家として、今回の滞在では、「アイドル！」展に向け、新作を制作しています。（「アイドル！」　2006.10.7 - 2007.1.8　企画展示室）

遥々（？）横浜まで出かけていくと、日曜日にもかかわらず美術館は休館日で、これは空振りかと不安になったのですが、アトリエ公開の会場「アートギャラリー１」はちゃんと公開中で、川島さんは見学者と談笑していました。とても元気そうで創作が順調な様子が表情から見て取れます。

で、制作中の新作はというと、これはもう大きな驚きでした。あんまりいうと10月の「アイドル！」展のネタばらしになるので控えます（ちょっと覗き見写真を撮ってみました）が、かなりダイナミックに変貌をとげた印象です。なかでも素晴らしかったのは、薔薇で装飾されたアイコンと、オスカルのような華やかな作品。このオスカルの方は実際に「ベルサイユの薔薇」を参考にしたとかで、アトリエにコミックが置いてありました。（笑）いやあ、力漲る作品達でありました。川島さんも集大成のようなことを話していました。10月の公開が楽しみです。

川島さんは今年は大活躍で、もうじき水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される「ライフ」展（2006.7.22ー10.9）にも作品を出展しています。そして年明けには韓国で３人展を行う予定とのこと。当分、川島さんから目が離せませんね。

『版画芸術』に川島さんが登場

私が大好きな現代アート作家の川島秀明さんの作品が『版画芸術　131号』に掲載されていました。アマゾンで注文しましたが、なかなか到着せず、ようやく見ました。
作品は3点、版画が2点とペイントが1点。ペイントの「up」は私が現在所有しているもの。印刷物になっているのを見たのは初めて（？！）で、アクリルケース越しに見るよりも鮮明です。結構感動してます。作品と一緒に1ページのインタビュー記事も載っていて、川島さん自身の語りによる、タブローと版画の制作にあたってのテクニックや取り組む気持ちの違い、作品を作って行くリアルな過程が垣間見えて面白かったです。
そこに略歴も出ていたので、この際ですから転記して紹介します。

川島秀明
1969年愛知県に生まれる。91年東京造形大学絵画科卒業。2001年モーニング・グローリー（小山登美夫ギャラリー・佐賀町）。03年個展「シャドウ・モンク」（Project Room/Tomio Koyama Gallery・新川）。04年The Japanese Experience Inevitable（ザルツブルグ近代美術館・オーストリア）、Fiction. Love（台北當代藝術館・台北）、Young Artists from China, Japan, and Korea（ソウル国立現代美術館・韓国）、FUNNY CUTS（シュターツギャラリー・シュツットガルト・ドイツ）。05年個展「mutabillity」（小山登美夫ギャラリー・新川）、リトルボーイ（ジャパン・ソサエティ・ニューヨーク）
（以上、『版画芸術』より）

今年は国内の幾つかの美術館に出品するとのこと。楽しみです。また情報が入りましたらブログでご案内します。