昨日、本棚の整理をして乱歩の本のコレクションもクリーニングして並べ替えた。私が一番気に入っている全集がこの写真の講談社版の江戸川乱歩全集。箱入りである。昭和53年(1978年)の10月から刊行された。全25巻揃えである。
とにかく美しい装丁の全集で、全巻そろえて背表紙を並べると不気味な地下室のような絵柄が姿を現す。その上、各巻の挿絵には横尾忠則をはじめ、当時の気鋭のイラストレーターが腕を競っている。そして第1巻「屋根裏の散歩者」の解説は、筒井康隆である。講談社がこの全集の刊行にものすごく意欲的であったことがよくわかる。
僕が当時の小遣いでちょこちょこと無理して買い集めた初めての全集シリーズだったからとりわけ思い出が深い。この本に惹かれて、乱歩にハマったのかもしれない。
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