本日、いやもう昨日か、浅草観音様で三社の宮神輿、一之宮、二之宮、三之宮が仁王門の前に勢揃いしていた。さすがに巨大で神々しい。これら三体は「本社神輿」と呼ばれている三社祭のシンボルで、祭のクライマックスは、早朝に「宮出し」と称して浅草神社から地元の担ぎ手がこの三体を担ぎ出して、一日かけて氏
子の町内を渡御して回り、また日没とともに神社に返す(宮入り)というもの。これらの本社の神輿は、大きさもさることながら、その醸し出す雰囲気というかオーラが、あまたある一般の各町内の神輿とは全く異質のもので、この神輿が近づいて来るだけで空気が変わる気がするものだ。ましてや実際に担いでいると、
その圧力や
緊張感が凄まじい。そして同時に、浅草に住んでてよかったという幸福感と安堵感が味わえる。
しかし、今年は残念ながら、三社祭にこの本社の神輿が参加しない。昨年の「宮出し」で再三の禁止の取り決めにもかかわらず神輿に乗った、不届き者が逮捕されたためだ。実際、自分が担いでいる神輿に、なんで前が乗るのよ? と私は思っていたね。その逮捕された男って、浅草の人じゃないっていうじゃないの。これもなんか納得できなかった。本社神輿が町内に回って来ない三社祭というのは、私は今まで記憶にない。今年は淋しい三社祭になるなあ。せめて今日いや昨日間近に見ることができてありがたかったけど。
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