そろそろ「幽鬼の塔」について書こうと思っていた。「幽鬼の塔」といえば、浅草の隅田川や上野公園から事件の謎がスタートしていくから、このブログでも書く事がたくさんある。来年の初めは「幽鬼の塔」でいくつかやるつもりだ。
先日、その題材の写真を撮るつもりで、厩橋にいってみたらあいにくと改装工事中。ご覧のように橋にきれいに覆いがかけられている。これもまた珍しいので紹介していくことにした。
隅田川は「橋のギャラリー」と言われているくらい多くの橋が架けられていて、またそのデザインも橋ごとに多彩、形も色もバリエーション豊富で誠に楽しい。そのなかでも私の家の近くに架かる3つの橋、「吾妻橋」「駒形橋」「厩橋」はそれぞれ架け方の様式が異なってユニークだ。
そんなことの紹介を書こうと思って、写真を撮りにいったんだけれど、工事中というわけなので、修理完了後に機会を譲ることにする。
今年もありがとうございました。
皆様よいお年をお迎えください。
初めまして、時々のぞきに来ておりますが今回初めてコメントさせていただきます。
幽鬼の塔!
もう30年近く前になってしまうので記憶が曖昧ですが、私が初めてちゃんと呼んだ乱歩の作品(と言ってもポプラ社の児童向けシリーズですが)が「幽鬼の塔」だったと記憶しています。
物語の冒頭、明智が夜、橋の上に腹這いになって、曲者たちが悪事の相談などしている所を盗み聞きすると言う出だしでもうワクワクしたものです。
小学校高学年の頃、古ぼけた木造の図書室で一人暗くなるまで読んでいると、古い建物特有の薄暗い雰囲気や、窓から差し込む夕日等、とても臨場感あふれるものでした。
読み始めてから夕暮れ時の通学路が、いつもと違ってふとした街角や狭い横道にの奥に、なんだか今まで知らなかった世界が存在するようで、意味もなく気分が高揚したのを覚えています。
それ以来、乱歩ワールドにはまってしまい、児童向けはもちろん、中学に入ってからは大人向けのシリーズも読み続けました。
さすがに39も過ぎると、頻度が下がっていますがあのときのドキドキ感が忘れられず、今でもたまに手に取ってみたりしますね。
幽鬼の塔は私にとって乱歩の原点だったのです。
なぜ人気作の「怪人二十面相」や「黄金仮面」ではなかったのかと問われると返事に困ってしまいますが・・・
ちなみに、小学生当時遊びに行ったいとこ(5歳くらい年上のお姉さん)の家にも一冊だけポプラ社の児童向けシリーズがおいてありましたが、やはり「怪人二十面相」でもなく「黄金仮面」でもなく「魔人ゴング」でした(笑)。
乱歩との出会いは人それぞれですね。
すでに誰かがやっているのかもしれませんが、お気に入りのほかに、初めて出会った乱歩作品でアンケートを採ってみるとおもしろいかもしれません。
長々と書いてしまいました。
長文・乱文御容赦ください。
これからもブログの更新がんばってください。
それでわ、失礼いたします。
投稿情報: アオキ | 2008-01-20 16:59
アオキさん
コメント感謝です。
やはり乱歩の初体験はポプラ社ですよね。私もそうでした。「塔上の奇術師」という作品が最初に買った本だと思います。今なら当然の順序として、「怪人二十面相」か「少年探偵団」を読むべきと分かるんですが、子供のころは一番表紙がかっこいい本を選んだと記憶しています。
そのころは本当にじっくりと挿絵を楽しみながら何度も読んでいたので、今でもお話のディテールを覚えています。というかディテールばかりを覚えています。
年末に書きますと予告だけしてまだ書いていない「幽鬼の塔」のブログをそろそろ書きます。
今後ともよろしくお願いします。
投稿情報: 乱歩帳 | 2008-01-21 16:47