「シシガエボシ」に続き、乱歩暗号シリーズ。私が大好きな暗号は「怪奇四十面相」に登場するこの「きのもりとざき‥‥」であります。
「怪奇四十面相」は昭和27年に「少年」に1年間連載された少年探偵団物で、作品的には「透明怪人」のすぐ後という設定で書かれています。明智小五郎によって逮捕された二十面相は、特別厳重に監視された刑務所から新聞投書おこない、「俺は二十から四十にバージョンアップする、そしてすぐに脱獄して『黄金どくろ』の秘密を暴く」と高らかに宣言するわけです。
そして宣言通り見事に脱獄を果たして、明智小五郎と小林少年を相手に宝探し競争を繰り広げます。黄金どくろに貼り付けられていた暗号を苦心の末、組み合わせてみると‥‥、
「きのもりとざきどくろじま、どくろのさがんをさぐれよ、ながるなんだのおくへと、ゆんでゆんでとすすむべし」
と読めるのです。苦心の末、この暗号の解読に成功した明智探偵と小林少年は、四十面相と最後の戦いを繰り広げます。
私にとってこの「怪奇四十面相」は「怪人二十面相」「少年探偵団」「大金塊」「塔上の奇術師」と並び大好きな少年物作品となっています。
いや、この本探していたんですthink☆zinkさんのブログで発見しました。図書館で見たんですが、もうきれいな本は手に入りそうもないですねえ。
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