リリースされてから、今日までずっとヘビーローテーションのアルバムだ。ムーンライダーズのリーダー鈴木慶一のソロワーク「ヘイト船長回顧録 ラヴ航海士抄」。
2008年の「ヘイト船長とラヴ航海士」、2009年の「シーシック・セイラーズ登場」に続くソロ三部作の完結編となる。三部作はいずれもサニーデイ・サービスの曽我部恵一がプロデュースを行ってる。
僕にとっては、1枚目の「ヘイト船長回顧録 ラヴ航海士抄」が衝撃的に良くて、2枚目はまあまあ良くて、3枚目の「ヘイト船長回顧録 ラヴ航海士 抄」がまた感涙モノ。収録されている楽曲のスタイルは一見(一聴?)バラバラであるが、どれもやけに耳に残るし、捨てられない。ヘイト船長の頭の中みたい なものであろうか?というか、50代から60代にさしかかる男の思想や妄想というのは、こんな感じで筋が通っていないようで奇妙に文脈が繋がっている。割 り切ないようで、何故か腹に落ちる。
そして、人に「このアルバム何かいいよね」といわれると、「そうだよね」と相手の手を握りたくなる。という立ち位置確認の1枚ということだ。
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