Go! Go! 茶藝502

大沼道行・後藤義国展へ行って来た

本日から本所吾妻橋のギャラリー土庵で「大沼道行・後藤義国展」がスタートした。さっそく朝１１時のオープンに合わせて乗り込んだ。入り口にはもう１０人ぐらいのお客さんが行列していて、作家の人気の高さを実感。作品は大沼さんが黒、後藤さんが白というコントラストでなかなか魅力的。
特に大沼さんは自分にとっては以前から馴染みのある織部ではなく、今回は黒のドットやカッパーっぽい薄手の器がとても夏らしくてよかった。
写真のカボチャのような形をしたポットはとくにお気に入りだ。
本日は個展初日ということもあって、作家もご両人とも作品の前でお客さんを迎えていた。

「大沼道行・後藤義国展」
8月1日（土）～5日（水）
11：00～19：00
土日のみ11：00～17：00

土庵　吾妻橋ギャラリー
東京都墨田区吾妻橋2-1-1　ビラハタノ　2F　
03-3622-3253

ネオテニー・ジャパン

先日、上野の森美術館で「ネオテニー・ジャパン展」を鑑賞。

日本の現代アートの大物コレクターである精神科医の高橋龍太郎氏の所蔵作品のなかから選りすぐりを展示する催し。
会場は思ったより空いていて、じっくり作品を楽しむことができた。

よく知っている作家の重要な作品が多数、無造作にそして脈絡もなく並べられている。どこから見てもクライマックスのとても羨ましい充実のコレクションだ。
奈良、村上、会田、山口晃などなど、今トップを走っている作家ばかり、それも現代アートのファンにとってはおなじみの作品が多数。あー、この作品は高橋コレクションが持っていたんだと、驚くことの連続だった。

これだけ一度に見る機会はそうそうないと思った。
是非、会期中にまた来たい。

モミジのミニ盆栽

昨年の今頃に本所吾妻橋の「花辻」で買ったモミジのミニ盆栽が今年も立派に葉を茂らせた。ちっちゃい手のひらのような葉が細い枝に一杯についてひらひらしている。初夏らしくてとても気持ちのいい眺めだ。
冬の間、土が乾かない様にせっせと水やりをした甲斐があったというものだ。

花辻は下記だが、ホームページはないようだ。

花辻（はなつじ）
東京都墨田区吾妻橋３の６の１７
０３−３６２３−３５９８

後藤義国さん新作展

先週の金曜日からいつもの吾妻橋「土庵」で後藤義国の新作展が開催中。

後藤さんといえば行かない訳にはいかない我が家は、初日に土庵へ。
新作もやはり、白い粉引きにしのぎの端正なストライプというお馴染みの器だが、今回は幾分光沢があっていつにも増して美しいように思う。

という訳で、またまた大小たくさん買ってしまった。
これらが我が家のどこに収納できるのか、ちょっと心配だ。

川島秀明と桑久保徹のアートパンフ

本日、小山登美夫ギャラリーから川島秀明と桑久保徹の個展のパンフレットが届いた。川島さんは昨年５月、桑久保さんは昨年７月に同じく小山登美夫ギャラリーで開催された個展の作品を紹介するパンフレットだ。
同じ装丁のパンフレットだが、作品がつくる世界が全く異なるため、パンフの手触りまでが違う気がする。
川島さんのパンフの見所は中程のページで続く、作品どアップ。あの大きな眼が至近距離からこちらを睨む。スゴい。
一方、桑久保さんは几帳面な絵の具の盛り上がりのタッチまで再現されているようで、とても楽しい。もともとディテールに見所がたくさんある作品だから、こうして印刷物でじっくり見るとまた色々発見があるはずだ。
とてもうれしい。当分楽しめそうだ。

突然、ＥＮＯが聴きたくなった

週末、ｉＰＯＤでデレク・ジャーマン監督の昔の映画「Jubilee」のサントラを聴いていた。そのサントラ版はラスト２曲がブライアン・イーノのアンビエント系の作品で締めくくられる。久々に聴いたＥＮＯはやけに心に沁みた。それをきっかけに、今ＥＮＯを集中して聴いてみるとどんな気分になるのだろうと確かめたくて、アマゾンでCDを注文した。

大学生の頃、ＥＮＯはちょっと特別なアーティストだった。ＥＮＯのアルバムを持っていることは“いけてる”ロックファンの証だった。まあ、僕らのバンド仲間の間ではということだが。
今回、「アンビエント１／ミュージック・フォー・エアポーツ」「アンビエント２／ザ・プラトウ・オブ・ミラー」「ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェッツ」「タイガーマウンテン」の４枚を購入し、ＥＮＯをまとめて聴いてみたが、実に今風で普通にカッコいい。アンビエントシリーズの２枚は発売された１９８０年あたりよりもむしろ今のほうが環境的にフィットしているし、初期のロック２作は完璧にモード系で気持ちいい。
ちなみにWikipediaのブライアン・イーノの項はよく出来ている。現在もリアルタイムで活躍中である。今回、彼の作品を聴いてみればそれも当たり前か。

本所吾妻橋「土庵」で買った野口淳の湯のみ

先週末のギャラリー行脚の続き。
日曜日に行った本所吾妻橋のギャラリー「土庵」では、野口淳の個展が開催中だった。この作家は鉄錆色の釉薬から粉引きや錆銀彩まで色々な器を作っている。かたちはどれも可愛らしい。
色々迷った末、焼酎お湯割りをたっぷりと呑める、丸くて大きめの湯のみを選んだ。抱え込むようにして呑める、手によく馴染む。気に入った。

水道橋千鳥の「志村睦彦 宮岡麻衣子二人展」

３連休の土曜日、器を探索に神楽坂から水道橋をぐるりと散策。
水道橋の駅の近くにある器のギャラリー「千鳥」は今年の４月にオープンしたとのこと。古い印刷会社の建物の一角にオープンした小さな店構え。古い趣のある建物で裏手にはすぐ川が流れている。
ここでは、１１月２２日から３０日まで「花月窯　志村睦彦　宮岡麻衣子二人展」と題する展覧会を開催中だ。
宮岡麻衣子は以前、本所吾妻橋の「土庵」で作品を見ていた。藍染めのでっぷりとした器で私にはお馴染みだ。そして志村さん（宮岡さんの旦那）の作品は今回初めて出会ったが、李朝の陶器にインスパイアされたということで、色も形も描かれているモチーフもユニークだった。
写真は今回手に入れた、志村さんの土瓶と杯。これでマッコリを呑んでみたいと思って買った。市販の瓶詰めのマッコリもこんな器でいただくと数倍旨いことだろう。
楽しみだ。

須藤拓也 陶展

神楽坂で作家物の生活小物を扱うギャラリーである「ラ・ロンダジル」は、私にとって素通りのできない店のひとつだ。このほど本店の他に毘沙門天の裏通りの住宅地のほうに、町家を改造したこぢんまりとしたギャラリースペースをオープンした。そこでやっていた個展が「須藤拓也　陶展」だ。須藤拓也は1972年に福島県で生まれた作家で、「ラ・ロンダジル」では初めて個展を行うとのこと。
本店のほうで場所を聞いて、たどり着いた新ギャラリーはもとは小唄のお師匠さんの家という小さいながら、玄関から飛び石があってつくばいがあって、庭も見えるというまことに結構な建物。作品は和室の畳の上にそのまま置いたり、お膳に並べたりとユニークな展示方法。お客はしゃがみ込んで、器と対面する。須藤さんは今回の個展でじつに様々な作風を披露している。でっぷりと豊かな手びねりから薄手の絵付け、そして錆び銀彩のお皿まで。ギャラリーのスタッフだと思っていた若い兄さんに「こっちの作家は誰ですか？」と聞いたら、「いえ、これも僕です」と言われてしまった。たいへん失礼した。
選びに選んで結局、写真の３点を買った。なんだがミノカサゴのような縞模様が気に入った。それぞれ縞にニュアンスがあったり、横から見た時の器のふくらみが愛らしい。杯には大きく、飯椀には小さいという曖昧な感じが想像をかきたてる。

風蘭の花

今年はベランダに吊るした「風蘭（フウラン）」に花が来た。一昨年咲いたが、昨年は花を見た記憶がないので、我が家の環境では残念ながら毎年は咲かないのだろう。岩に着生させた風蘭の株に透明感のある蝋細工の様な可憐な花が開いている。ほのかによい香りが漂ってくる。ほんの１週間ばかりかとも思うが我が家のベランダのバリューがワンランク上がった気分だ。