東京下町貼雑帳

あ〜ぁ、終わっちゃった二階バス

写真はこのほど復活した、浅草を走る二階建てバス。この写真を撮ったのは１０月の終わりくらいで、「懐かしいなあ。こんなに混んでるんだったらもう少し待とう。どうせいつでも乗れるじゃん。地元だから」と行列を他人事のように眺めて嘯いていたら、先週（１１月１６日！）を最後に終了してしまったよ。悔しい。

 

今更死んだ子の年を数えるようでいやだが、この二階建てバスは、平成２０年１０月１１日（土曜日）から１１月１６日（日曜日）３７日間の期間限定運行（！）で、コースは、すしや通り入口（乗車）→雷門通り→馬道通り→言問通り→国際通り→浅草通り→かっぱ橋道具街通り→言問通り→国際通り→雷門通り→すしや通り入口（降車）という、全行程１周４．８km　約２０分　走行速度時速３０km。そして料金は１００円だった‥‥。

ところで、今日久しぶりにブログの更新をしてみたら、写真がやけに大きく挿入されるようにデザインテンプレートが変更されていた。僕は指定を変えていないから、タイプパッドが変更したのあろうか？全然知らなかった。

浅草寺の大草鞋奉納

本日は小雨。浅草オレンジ通りに歩いてさしかかると時ならぬ太鼓の音と大行列にぶつかった。真っ白な幟旗を先頭に法被姿の男達が何やら巨大で長い物をかついで練り歩いている。幟旗には「奉納　浅草寺大草鞋　山形県村山市奉賛会」とある。これは観音様の仁王門（宝蔵門）の裏側にかけられている大草鞋の新品が、今届いたということらしい。この大草鞋は仁王様の履物と小さい時から浅草の子供達は大人に教えられて来た。実際には仁王様が履くにしてはあまりにも大きいように思われるが、そんなことは大した問題ではない。
浅草寺のホームページによると、この仁王門の大草鞋は、片方だけの大きさが長さ4.5ｍ、巾1.5ｍ、重さ400ｋｇということ。現在のわらじは平成10年に奉納された。と書いてあるので、恒例行事として１０年に一度、新しい草鞋に架け替えられるということなのだろう。
１０年前の架け替えの時には、そんなニュースはちっとも知らなかった。今回も別に大々的に予告あったようでもなかったから、今日は本当にいいタイミングで遭遇したものだ。

浅草寺境内の平成中村座

今、浅草寺の境内では『平成中村座』が仮設されている。
中村勘三郎率いる『平成中村座』は、2000年に浅草隅田川河畔に仮設の劇場を建設し旗揚げされたものだが、このたび浅草の観音様の境内に登場した、というか帰って来た。
仮設劇場とはいえ写真のような堂々たる佇まいでそびえている。両国の「江戸東京博物館」には、江戸時代の芝居小屋のミニチュアが展示してあるが、『平成中村座』はまさしくそれが再現されたようで、なかなかいい雰囲気だ。
公演は10月、11月と2ヶ月で、10月（2日初日～26日）は歌舞伎の古典の名作『仮名手本忠臣蔵』。出演は中村勘三郎のほか、平成中村座初出演となる片岡仁左 衛門、中村橋之助、片岡孝太郎、中村勘太郎、中村七之助、坂東新悟、片岡亀蔵、坂東彌十郎など。
そして、１１月は『法界坊』とのこと。

浅草のかつら屋で二十面相に

浅草オレンジ通りを横道に入ると、写真のような「かつら屋」のショーウインドウがある。マネキンの頭部にかつらと付け髭を装着したディスプレイが３体。人知れず自然につけるというよりも、これは変な人になるための変身グッズのように見える。まあなんというか怪人二十面相になれる。謎の魔法を使う老人とか、怪しい外国人の船乗りとか、およそ現実には存在しない人になれる。
ちょっと面白そうだから、入ってみたいが‥‥。

ボリューム満点！「豚八ライス」

最近このブログは食い物のことばかり書いている。江戸川乱歩はどうしたんだ？探偵小説の醍醐味はどこに行った？と、自らの志を問いたくもなるが、今日もまた浅草グルメのおすすめメニュー紹介をしてしまう。
写真は豚八（とんぱち）の名物、その名も「豚八ライス」。店の名を冠しているメニューに手抜きはない。写真では普通のとんかつに見えるかもしれないが、ケチャップライスの上にそれが見えなくなってしまうくらい大きなとんかつが乗っている。とんかつなのに真っ赤なケチャップがかかっている。
豚八は浅草の国際通り（ビューホテルの前の通り）を合羽橋本通りにちょっと入ったところ、今だとTXの浅草駅のすぐ近くというわかり易いが、なんと24時間営業しているとんかつ屋というか洋食レストラン。毎夜、浅草ＲＯＸの前で豚のネオンサインが燦然と輝いている。
僕も豚八に行くのはたいてい夜遅い時間で、「豚八ライス」を食べるのは気が引けるのだが、ケチャップライスの誘惑はとても強い。２４時間営業ということもあり、この店は深夜でもお客が多い。大繁盛である。職業がわからない色々な人が、酒を飲みこってりとしたフライやソテーを平らげて帰って行く。「豚八ライス」の他に「ナポリタン」を注文する人が多い。豚八のナポリタンは文句なく赤い。いわゆる付け合わせのナポリタンがそのまま普通の１人前サイズでどーんと登場するのだ。あとで胸焼けするがその時は美味くて感激する。
深夜のケチャップ物は悪魔の誘惑だ。

豚八（とんぱち）
東京都台東区西浅草2-27-10
０３-３８４２-１０１８
定休日 年中無休　24時間営業

餃子の王さま

浅草で餃子といえば、ちん横通りの「餃子の王さま」にとどめを刺す。色々な人が取って置きの餃子の名店を自慢するが、私は「王さま」があれば他に浮気をする気は全くおきない。物心ついてから４０数年間食べ続けた味は、まさにソウルフードの域に達している。
写真をご覧頂きたい。これは３人前。小振りでぷりっとしたかたち、表面がカリカリに香ばしく焼かれて噛むとペースト状まで細かく調理された具が口の中に広がって行く。具はニラ、キャベツ、ニンニクなど野菜のみ。本当にいくつでも食べられる。
私はこの店に来ると二階のテーブル席に陣取って、まずは餃子数人前とレモンサワー。熱々をはふはふと平らげて行く。餃子の残りが半分くらいになると、やはりこの店の名物の太麺のタンメンか焼きそばを注文する。メニューは他にも炒飯もワンタン麺もオーソドックスな物は皆はずれなく美味い。他も美味いんだろうけど、食べたことがないのでわからない。
初めての友人を連れて行くと、あまりの餃子の美味さに感激してお土産にも餃子を買って行く。まさしく餃子の王さまだ。

餃子の王さま
東京都台東区浅草　１−３０−８
０３−３８４１−２５５２
AM 11:15〜PM 2:30
PM 4:00〜PM 8:30
火曜定休日

来週は隅田川花火大会

来週の土曜日、７月２６日は隅田川に花火大会だ。当日まであと１週間ということで、浅草の色々なところが花火準備に追われる今日この頃だ。
写真は吾妻橋。花火見物の歩行者が車道に出ないように橋の舗道の柵を補強している。同じような工事は周辺の駒形橋もまた隅田公園のなかも行っている。
隅田川の花火大会は第１会場（19:10〜20:30）と第２会場（19:30〜20:30）でおこなわれる。第１会場では今年も江戸の花火師が技を競うコンクールを開催する。毎年珍しい花火がうち上がって楽しい。また第２回会場（両国より）は、ひたすら豪快に大量の花火が上がる。数年前まで第２会場の間近に住んでいたが、家が揺れるような迫力だった。
今は雷門のすぐ近くに引っ越してきたが、今度は近すぎるのか音ばかりで全然花火が見えない。今年も音を生で聞きながら、テレビ東京の花火スペシャル番組を観ることになりそうだ。

浅草寺のほおずき市

本日と明日の二日間は、浅草観音様の「ほおずき市」。この「ほおずき市」の二日間は「四万六千日」といわれており、いつものお参りよりもずっとご利益が大きいということで、観音様は大賑わいだ。
私もさっき、夕食がてらふらりと観音様の境内にいってみた。もう１１時近いということで、ほおずきの露店も半分くらいが店じまい。ちょっと物悲しい感じだった。今年のほおずきは一鉢が2,500円。昨年がいくらだったか忘れてしまった。諸物価高騰の折、ほおずきも値上がりしたのだろうか？

雷門。風神、雷神、勢揃い

本日、夜、雷門を通ったら、先日まで交替で改修していた、風神も雷神も改修が完了して揃って２神体が並んでいた。
改修期間が短いから、大した作業はしていないと思っていたが、本日よく見ると、風神も雷神も、目はらんらんと輝いて、虎の皮のふんどしもきれいに埃が落とされて、心なしか虎の顔がはっきりわかるようになったような。
とにかくライトアップされた雷門（風雷神門）は、美しく夜に映えていた。

雷門、今度は「風神」改修中

前回、このブログで紹介した雷門の雷神像の改修に引き続いて、今度は向かって右側の風神像が改修工事中となった。
再び公開となった雷神像を見ると、たいして変わっているようにも見えないので、おそらく埃を払い落とした程度のことなんだろうと思う。とにかくあっという間に戻って来たからね。５月２０日から６月２０日までと告知してあった工事期間は雷神風神の２体で１ヶ月間ということらしい。ということなら、風神様もあと１０日あまりで姿を現すことだろう。