今日は浅草のおいしい肉のお話をひとつ。浅草には旨い肉を食わせてくれる店がたくさんある。まずはオーソドックスな焼き肉メニューから始めよう。
場所は、浅草雷門広小路に面した「平城苑」。こちらは黒毛和牛一頭買い炭火焼の焼き肉店である。ここで食べたいメニューは、サシが入りまくった特上カルビや、牛一頭の中からわずか数パーセントしかとれない希少部位ではない。そんなのはもちろん旨いに決まっているが、何もコリアンバーベキューの店で食べなくてもよい。平城苑の系列店の「一頭や」でこそ堪能したい。
私のお薦めは「和牛上赤身」というロース系の一品。こちらは赤身といってもきれいにサシが入ったビロードのような肉肌で、さしずめ本マグロの中トロといった風情。目を細めて肉を眺めると、見事にピンク色。
いただきかたは、炭火で軽く裏表を炙って、ちょっとピンク色が残る位で、タレをつけずに一口でペロリ。前歯で噛み切っちゃうのは野暮というもの。お口に入れたら後は奥歯で数回咀嚼してそのままのど越しを楽しむ。あまり脂こくないので、いくらでも行けちゃう。でもほどほどに。これで1人前が1,800円。コストパフォーマンスはかなり高いと思う。
塀上演
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