私が子供の頃は毎日のように少年探偵ごっこをしていた訳ですが、その時子供なりにこだわったのは、やはり探偵用の秘密兵器でした。まあギアとかグッズですな。ピストルの様なゴム式の飛び道具とか、ゲルマニウムラジオとか、ペンスコープという名で売られていた、望遠鏡と顕微鏡の両方に使える筒型めがねとかね。あとスパイ手帳という駄菓子屋グッズもありましたっけ、水に溶ける紙とか煙の素とか、小型鏡とかセットになっていました。そして極めつけはボンドケースという007が持っていたアタッシュケース。これはバッグを開けなくても銀玉鉄砲が発射できるすぐれもので、当時高価だったので周りの皆は持っていませんでした。従ってこれを持っていると団長になれる可能性が高かったわけです。
下町の少年達はこんなものを使って、毎日のように観音様の境内や浅草花屋敷とかで遊んでいたものです。
ところで、乱歩作品で登場するそもそもの『少年探偵団の七つ道具』について調べてみました。乱歩の記念すべき少年物の第1作「怪人二十面相」に登場する七つ道具はこんな内容です。
1)万年筆型懐中電燈
2)小型の万能ナイフ
3)絹紐で作った縄梯子
4)万年筆型の望遠鏡
5)時計
6)磁石
7)小型の手帳と鉛筆
8)小型のピストル 等々 と伝書鳩の『ピッポちゃん』
このころには、少年探偵団バッジ(BDバッジ)や少年探偵団手帳も登場していませんでした。七つ道具はこのあと色々な新兵器が開発されて作品中に登場していきます。今後はそんなスグレもの達を随時紹介していきます。ご期待くださいませ。
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