本当の名前は凌雲閣といって、明治23年の竣工当時は東京のどこからも見えたという浅草のシンボルでした。
この未来的な建物が舞台となるのは「押絵と旅する男」。昭和4年に「新青年」に発表された短編で乱歩の最高傑作という人もいるというファンの多い作品です。
浅草十二階はその後、大正12年の関東大震災の時に真ん中からポッキリ折れて倒壊してしまいました。
「東京下町乱歩帳」で浅草十二階のページを作っていたときに、当時はどのあたりに建っていたのだろうと、浅草花屋敷の近く、ひさご通りあたりをぐるぐる歩き回って、やっと目星をつけたところが大焼肉屋地帯。このあたりはオモニがやってる本場朝鮮のお店が軒を連ねています。
だいたい浅草という町はうまい肉料理屋が多いです。ステーキ、焼き肉、網焼き、とんかつなどなど。私もいくつか自慢のラインナップがあります。ちなみに昨日は「一頭や」という店で飛び牛の網焼きを堪能しました。
このブログを見た人で、「ここは旨い」というご自慢の店がありましたら、是非情報くださいませ。
今回は乱歩じゃなくて食べ物の話になっちゃいました。
ところで写真は、江戸東京博物館に展示されている「浅草十二階」のミニチュアです。
浅草の焼肉やというと「本とさ屋」の印象が強いです。「特カルビ」は下手なステーキよりもずっとジューシーでうまかったです。
まだ現役だったアニマル浜口を見かけたものですが。まだ京子は一緒じゃなかったけど。今は一緒に通ってるんでしょうか...。話がずれました。
乱歩の住まいがあった池袋も浅草も、ひとつめくると何となく日本の昔からの時代の血脈みたいなものが出てきそうな雰囲気が、まだありますね。
次のネタを期待しております。
投稿情報: 小林少年 | 2005-03-24 20:30
小林少年さん
コメント感謝です。
私も「本とさや」歴長いです。お気に入りは「上ロースグイ」。ロースを軽く焼いて、たれで漬けた長ネギの線切りを巻いて食べます。旨いです。
あと私も「本とさや」でアニマル浜口に遭遇しました。そのときはもう現役ではなく、仲見世横でトレーニングジムをやってる時のようでした。店の若いものに、「おい俺の道場に来い!」としつこく誘っていました。大変ごきげんな様子でした。
この週末にはなんとか更新します。また見に来てくださいませ。
投稿情報: 乱歩帳 | 2005-03-25 16:38
初めまして。フロッグといいます。(正確には以前サイト運営をしていたときにリンクのお願いに伺ったことがあるので2度目ですが)
以前からごく偶にとはいえこちらのサイトを拝見しておりました。このたび当方のブログからブックマークを貼らせていただきましたので、ご確認ください。もし、このブックマークが不都合な場合はご連絡ください(決して乱歩関連というわけではありませんので)。解除させていただきます。
最新回に書き込みをすればよかったのでしょうが、『押し絵と旅する男』が好きということで、十二階の回に書き込みさせていただきます。私は北陸の人間ですので、多少実際と違うとはいえ冒頭の魚津(?)の描写が好きです。覗きからくりは小さな資料館で見たことがありますが、是非、一度、生の人の声で見てみたいです。
それにしても、浅草の美味しそうなお店が出ていて羨ましいです(笑)。
投稿情報: フロッグ | 2005-06-06 22:33
フロッグさん、コメントありがとうございます。
最後の更新からBlogとは思えないくらい時間が経ってしまってお恥ずかしい。
フロッグざんのコメントを励みにまた更新します。
今後ともよろしくお願いします。
投稿情報: 乱歩帳主人 | 2005-06-06 22:39