4月の終わりに発売された北方謙三の「楊令伝 第9巻 遥光の章」を読み始めた。傑作「北方水滸伝」の文庫版刊行にリアルタイムで併走しながら全14巻を読破して、待ったなしで「楊令伝」に突入して今日に至るだ。
「北方水滸伝」の続編である「楊令伝」は、別に原作があるわけではないから登場人物は自由自在に活躍する。もっとも北方謙三は、三国志も水滸伝も独自のユニーク歴史観と人生観で再構築してのけたから、そんなことは関係ないのかもしれない。俺は最初から自由自在だと威張るかもしれない。
童貫率いる宋禁軍との決戦に敗れた宋江率いる梁山泊軍は、散り散りとなり流浪する。その梁山泊残党がついに楊令という新しいリーダーのもとに再結集して、「楊令伝」は始まる。
そして今回、第9巻はどうやら童貫が楊令に切り殺されるらしい。
ここはひとつの重要なクライマックスだな。この後、楊令と梁山泊がなんらかの完成を示しながら、結末に向かうのか、それとも、物語は童貫の後を継いだ若き岳飛と楊令を中心とした、南宋を舞台としたさらに長い戦いにむかって次の一歩を踏み出すのか、分かれ道になりそうな気がする。
ここはひとつの重要なクライマックスだな。この後、楊令と梁山泊がなんらかの完成を示しながら、結末に向かうのか、それとも、物語は童貫の後を継いだ若き岳飛と楊令を中心とした、南宋を舞台としたさらに長い戦いにむかって次の一歩を踏み出すのか、分かれ道になりそうな気がする。
「楊令伝」をあと何巻楽しめるのだろうか?
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