「北方水滸伝」から「楊家将」ときて、北方謙三の中国史ワールドから抜け出せなくなってしまった。いよいよ文庫本で読める作品は、今月発売予定の「水滸伝十九巻」を残すのみ。そこで先日ついにハードカバーしか刊行されていない「血涙」の上下を買った。「血涙」は新楊家将ということで、傑作「楊家将」の続編である。遼との闘いで、楊業をはじめ息子5名を失った楊家軍の再建と次なる闘いの物語だ。こちらは北方謙三のオリジナルなので。何の制約もなく“男たちの世界”が炸裂する。またまた感動の涙無しでは読み進むことができないウルウルの読書体験が今、進行中だ。白き狼と恐れられる遼の天才的な将軍、耶律休哥と石幻果との魂の触れ合いが泣けるのだ。
ところでこれを読んでしまったらどうしよう。「楊令伝」か?いやいやまだ早いまだ早い‥‥。
コメント