久しぶりに中華街で茶藝館巡り。訪ねたところは「三希堂」という茶藝館で、朝陽門(東門)から中華街に入って南門シルクロードを左折した左側、印象的な緑色の古風な門構えのお店。店内は入り口からすぐが、テーブル席、奥が座敷の席となっている。とにかくじっくりお茶を楽しんで欲しいという一種求道的な店主の思想が伝わってくる。
私が注文したのは、文山包種茶とプーアル茶の12年、どちらも1,200円也。私のテーブルについてくれたご主人は丁寧にお茶について説明してくれながら、鮮やかな手つきで淹れてくれる。「三希堂」の茶器は独特の形をした年季の入った磁器制の道具。まずは文山茶をいただく。いくぶん多めの茶葉をいれた茶壺にややぬるめ湯を注ぐと、まさに春のような清新な香りが立ち上る。2煎目位まではとても美味しい。その後はやや渋味が出てくるようだ。
次はプーアル茶。こちらは小さく固めた椀茶タイプ。よく焼き締めた紫砂の茶壺にチンチンに沸いたお湯を注ぐ。ご主人いわく、「磁器の茶壺や100あるお茶の力を100出すけれど、出来のよい紫砂の茶壺は、100の力を130にも140にもする」と。じつにまろやかで甘みのあるプーアル茶だった。
「三希堂」
住所:横浜市中区山下町81‐1
電話:045‐662‐1001
定休:不定休
営業:13時~20時(土日祝~22時)
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