最近、CDショップで見つけると1枚また1枚と買っているのが、ロキシーミュージックの紙ジャケ仕様のCD。限定復刻版ということだが、懐かしいし、今更ながらジャケットデザインがすばらしいので、コレクター心を大いにくすぐる。ファーストアルバムも、フォーユアプレジャーも、サイレンも、そしてもちろん、学生時代にどきどきしながら買ったカントリーライフも。
ロキシーミュージックのファーストアルバム「Roxy Music」は今聴いてもすごいと思う。あの時代、あのロンドンで、あの混沌とした音で、あの演奏テクニックで(あのぐだぐだのヴォーカルで!)、これが一番かっこいいロックでございます。と発信したことはやっぱり衝撃的だったんでしょう。当時はむりやりグラムロックにカテゴリーしていたけど、実際は他のバンドと全然違っていたからね。
ロキシーミュージックのメンバーのなかではイーノがかっこよかった。「ウィ~ィンとか、きゅきゅきゅきゅ~ぅん」とかいう音ばかりで、バンドにどんな貢献をしていたのか理解に苦しんだけど。当時のたしか「ロッキングオン」のインタビューで、ヴォーカルのブライアン・フェリーが「イーノは贅沢品だ」って言ってたのが、いい得て妙か。この偉大なる贅沢品はセカンドアルバム発表後に脱退する。きっとブライアン・フェリーは自分より目立つ「ブライアン」は嫌いだったんだろうな。
やばいな、だんだんロック小僧の事情通自慢みたいになってきた。
ところで、最近HMVとかタワーとかに行って思うんだけど、輸入版で昔の名盤CDが揃わない。かろうじて手に入るのは、紙ジャケ復刻版とかがリリースされているアーティストくらい。これじゃあ、やっぱりアマゾンで買っちゃうね。CDショップでジャケ買いするのが楽しいんだけど、あまりに売れないから並べないんだろうな。悲しい時代だな。
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