昨日、TOMIO KOYAMA GALLERYの「桑久保 徹 展」のオープニングに行った。桑久保さんは若手の現代美術のペインター。2004年のGEISAIで小山登美夫がスカウトし、2005年に初めて新川の旧TOMIO KOYAMA GALLERYで個展を開いて以来、今回が2回目ということになる。その時は川島秀明の個展「mutability」をメインでやっていて、それを観に来て私は偶然に桑久保作品に出会ったわけだ。ゴッホを思わせるような、チューブから絞り出したままの絵の具をたっぷりと叩き付けて行くようなタッチと透明感が気に入って、砂浜に打ち寄せられた花を描いた小さな作品を購入した。
桑久保さんはその後アジアやヨーロッパでの個展を経て、今回の"World Citizens with the White Boxes"と題する個展となった。
18:00からのオープニングパーティは、なかなか盛況で桑久保ファンが多く訪れて作家を囲んでいた。NHKの取材まで入っていたのは驚いたけど、これは桑久保さんというよりも小山さんが目的だったようだ。
昨日オープニングで展示されていた新作は大きなものが6、7点と桑久保ワールドを演じるキャラクターづけをされた小さな人物作品が10数点。なかでも「冬の海と霊園」というタイトルの白くて明るい墓地の風景を描いた大型の作品はよかった。会場に来ていた人が皆、うれしそうな顔でこの作品を見ていたのが印象的だった。墓地なのにね。「千の風になって」の気分かな。
桑久保展は昨日から8月9日(土)まで、前回紹介した川島秀明展のようにオープニングまでに全ての作品が売り切れているということはないので、是非観にいって興味の湧いた作品を購入してみるというのはどうだろう。まだ半分くらいは売約・商談前だったような。
私は期間中もう一回行ってみようかなと思っている。
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