さっき、北方謙三御大からメールが到着した。もちろん、別に親しいわけではなく、【Club水滸伝】という文庫本を全巻読破させるためのメールマガジンである。私はまんまとはまって、発売当日に買って、3日で読むというサイクルをもう16巻も続けている。今日だってメールが来る前に買った。きっとメールが来なくても、最後まで読むだろう。北方先生心配後無用だ。
ところで、この壮大な「北方水滸伝」は、もうあと3巻なのだ。今日買った17巻を3日で読んでしまったら、あと2巻を残すのみ。この19巻の感涙読書の旅もクライマックスだし、そんなことより、肝心の物語がもう抜き差しならないくらいの深みに嵌っている。涙と鼻水はもうすでに一緒に出ているが、そろそろ常に嗚咽が漏れているような‥‥。ものすごい展開で、全巻読破目前の読者達は、「終わるな、終わるな」と念じながら毎日を送っていることだろう。
読者がそんなわけだから、北方先生も昨今は普通じゃなくて、メールの内容が恐ろしくしみじみとしている。まさしく非業に倒れた友を偲んで泣く男だ。それを読んで読者もまた泣く。まさしく男泣きのコミュニティだ。
今回はいよいよ官軍は童貫元帥が本気で戦いを挑んでくる。大決戦で好漢が死ぬ。それは誰だ?ぎりぎりの謀略戦もクライマックスになる。楊令はいつ来るんだ?
さあ、手と顔を洗って17巻を読み始めよう。
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