今、「満州裏史 甘粕正彦と岸信介が背負ったもの」という本を読んでいる。お茶を飲みながら読むに相応しい本とも思わないけど、なかなか引き込まれる。その本の中で、面白い一節がある。
満州国建設に関するスローガンに「五族協和」と「王道楽土」という言葉があり、これを造ったのが日本が誇る世界的な指揮者、小澤征爾の父親である小沢開作だそうだ。小沢開作は満州事変以前に奉天に居を構えており、本業は歯科医でありながら筋金入りの国士で、関東軍の参謀と日頃から交流があった。
1935年のある日小沢開作が、当時の関東軍の参謀で満州事変の首謀者であった板垣征四郎と石原莞爾と会っている時に、男児誕生の知らせが届いた。そこで開作は二人に向かって「あなた方から一字ずつを貰い受けますよ」といって、征爾という名前をつけたということだ。
ずいぶん歴史的で重い名前だ。この事を小澤征爾自身はどのように語るんだろう。何かエピソードでもあればどなたか教えてください。
すごい話ですねえ。個人情報の開陳みたいであまりお行儀よくない情報リークですが、私、世界の小澤を2回見かけました。1度は大分昔、成城学園前駅近くで普通のオバチャリ乗って銀行の前で、ぼさぼさ頭の変なおじさんだなあと思ってみたらこの巨匠。もう一度は白金方面の隠れ家ビストロにて、お嬢様とご一緒に。全く違うオーラ。ちなみに絶品のミルフィーユがデザートにオススメの店であります。
投稿情報: TPC | 2006-04-28 15:22
TPCさん
コメント感謝です。
すごいのは満州国から白金のビストロにワープする空間のねじれですな。
ミルフィーユが茶藝にフィットするのか一度試してみたいものです。
投稿情報: 乱歩帳 | 2006-04-29 00:42