Go! Go! 茶藝502

こたつでミカン的なブログなんです

　乱歩帳主人というハンドルネームで２つのブログを運営している。ひとつはこの「Go! Go! 茶藝502」でもうひとつは「東京下町貼雑帳（とうきょうしたまちはりまぜちょう）」というもの。

　せっかく２つもやっているんだから、何か上手い棲み分けをしたいと日頃から思ってはいたけど、結局どっちも放り出して４年くらいそのまま。昨日、なぜか夜眠れないまま思いついたのは、家の中のことと外の出来事を分けてみようかというアイデア。特に思想はなくてザックリとした区分だが、これくらいいい加減な方がやりやすい。

「Go! Go! 茶藝502」は、自宅の椅子に座って思いを巡らす、美味いものの事やアートやガラクタ、本や音楽の話。基本的には楽しい事や気持ち良い事を書こうと思う。つまり出不精だけどエピキュリアン、それも極々スケールの小さな怠け者の幸せ、「こたつでミカン」というわけ。

一方の「東京下町貼雑帳（とうきょうしたまちはりまぜちょう）」は、散歩のブログ。その昔、「東京下町乱歩帳」という江戸川乱歩へのオマージュを込めたウェブサイトを運営していたので、そのブログ版として、浅草、隅田公園、雷門、上野などの街ネタを紹介していこうと思っている。乱歩的レトロも大切にしたい。

ということで再開宣言。

ギャルリ・ニュアージュで茶藝やりました

台東区駒形であるギャルリ・ニュアージュでは、４月１０日（金）から１９日（日）まで「musubu　むすぶ」展を開催していました。

「musubu　むすぶ」展は、台湾出身の写真家ジェニー・スズキさんのキュレーションのもと台湾の陶芸家ユニット「八塊柴窯工房」との写真と陶芸のコラボレーションとなりました。期間中の土曜日と日曜日はお客様に中国茶とお菓子のサービスがありました。

高山茶と鉄観音の味と香りはとても好評でした。

こちらも、長らくのお休みでした。

気が付けば、４年以上更新をお休みしていました。パスワードも忘れていました。

ようやくダッシュボードに入れるようになりましたので、これからはブログを再開したいと思います。

川島秀明の「bodhisativa」

川島秀明は私が現代アートのコレクションを始めたきっかけになった作家。彼の描く人物に見つめられると本当に心が平静になる。男なのか女なのか性別も定かでなくて、また時として目だけしか描かれていない人物像を５年くらいかけて少しずつ我が家のコレクションに加えている。

この「bodhisativa」は昨年の１２月に小山登美夫ギャラリーで出会って、一目で気に入った作品。しかしサイズもけっこう大きい（91cm×72.2cm）、したがって値段もなかなか。だがどうしても諦めきれなくて購入を決意した。実際にリビングに架けると家の雰囲気が変わるくらい存在感のある作品である。

作家の川島さん曰く、「bodhisativa」はインドに旅行に行って直後に描いた作品で特別に思い入れがあるとのこと。益々この作品が気に入った。これだから、コレクションはやめられない。

ヘイト船長回顧録 ラヴ航海士抄

リリースされてから、今日までずっとヘビーローテーションのアルバムだ。ムーンライダーズのリーダー鈴木慶一のソロワーク「ヘイト船長回顧録　ラヴ航海士抄」。

2008年の「ヘイト船長とラヴ航海士」、2009年の「シーシック・セイラーズ登場」に続くソロ三部作の完結編となる。三部作はいずれもサニーデイ・サービスの曽我部恵一がプロデュースを行ってる。

僕にとっては、１枚目の「ヘイト船長回顧録　ラヴ航海士抄」が衝撃的に良くて、２枚目はまあまあ良くて、３枚目の「ヘイト船長回顧録　ラヴ航海士 抄」がまた感涙モノ。収録されている楽曲のスタイルは一見（一聴？）バラバラであるが、どれもやけに耳に残るし、捨てられない。ヘイト船長の頭の中みたい なものであろうか？というか、５０代から６０代にさしかかる男の思想や妄想というのは、こんな感じで筋が通っていないようで奇妙に文脈が繋がっている。割 り切ないようで、何故か腹に落ちる。

そして、人に「このアルバム何かいいよね」といわれると、「そうだよね」と相手の手を握りたくなる。という立ち位置確認の１枚ということだ。

後藤義国の新作ポットとカップ

人気の陶芸作家、後藤義国の新作を手に入れた。

後藤義国といえば乳白色で光沢のある清楚な器がトレードマークのように思っていたけれど、今回の新作は写真のようにややグレーがかっている。釉薬も薄めにかけているようで、ざらりとした肌触りも新鮮である。少しばかり荒々しい感じ。

僕はこっちのほうが気に入っている。

三苫修の「黄石釉の丸碗」

こちらも神楽坂のラ・ロンダジルで購入。

大分県の作家、三苫さんの新作です。黄石釉（おうせきゆう）というそうですが、一目見るとまるで鉄でできているような色合いの丸碗。実際手に取ってみても生地が薄くていびつな感じが、まるで托鉢僧が持ち歩くお椀のような感じです。

家では、焼酎のお湯割り用に愛用しています。

田谷直子のポットと湯呑み

田谷さんの作品は写真のような白っぽい灰釉のもの、黒っぽい瑠璃釉のがお馴染みです。写真は最近購入した灰釉のポットと湯呑み。大きさが手頃で素朴な形状なので普段使いできるのが人気の理由なのでしょう。我が家でも今一番使用頻度が高い道具です。

 

田谷直子さんは、神奈川県の津久井市の自宅工房で、主に湯呑みやポット、飯碗、皿など、普段使いに適した器（うつわ）を制作している作家です。

 

木下宝のグラスと坂野友紀のプレート

神楽坂のラ・ロンダジルで購入。ガラス作家の木下宝と金工作家の坂野友紀による２人展に出掛けて行って入手した。

もともとは別々に楽しむ作品なのだろうけど、ギャラリーの２階の特設カフェではカップ＆ソーサーとして組み合わせてお茶を出してくれたので、こんな使い方がいいなと納得した。

プレートのほうはあえて、金と銀を１枚ずつ買った。金属を叩いて延ばして作ったんだろう。とてもよく出来ている。

陶房 土火人（つちびと）のぐい呑み

こちらも「工房からの風」で購入した。沖縄から出店してきた、陶房　土火人（つちびと）のぐい呑み。形はぐい呑みというよりも、小振りの湯呑みかな。「これで泡盛りをやると最高に美味いですよ」のトークにやられて２つお買い上げ。黄色い地肌と野性的な文様がとても気に入っている。

陶房　土火人（つちびと）は、山田義力さんの工房

1971年　沖縄県出身
1999年 沖縄県立芸術大学卒業
1999年〜2003年　読谷山焼　大嶺實清に師事
2003年 「陶房土火人」　設立
2008年　第３０回現代沖縄陶芸展 自由作品の部」 琉球新報社社長賞（銀賞）

ブログはこちら。「陶房土火人（つちびと）のきまぐれ日記」